サラリーマンを卒業するためには資産と負債を正しく見極めることが大事であるということをお伝えしました。
株式や賃貸用不動産は資産、逆にマイカーやマイホームは負債になります。
そうです。マイホームは負債なんです。
なぜならお金を生み出さず、ローンや税金という形であなたからお金を奪っていくからです。
それでも『夢のマイホーム』という言葉がまだ根付いているように、日本人には持ち家に対する憧れが強いようです。
マイホーム需要は25歳から35歳くらいの年代が特に高いのではないでしょうか。
仕事でも活躍できるようになってきて、貯金もある程度貯まった、そして結婚・出産を機に家を買おうという人が非常に多いのがこの年代です。
『資産と負債の概念は分かった。マイホームが負債だということも分かった。でもマイホームに対する憧れは理屈じゃないんだ。』
大多数のサラリーマンからこのような批判が聞こえてきそうですね。
その気持ちわかります。いけすびにもそういう時期がありました。
そこで今回は、どうしてもマイホームを買いたいというサラリーマンの方にこれだけは知っておいてほしい3つのことをお話したいと思います。
原則としてマイホームは負債
まず、当然のことレベルで知っておいてほしいことがあります。
マイホームは負債!
あなたが汗水流して稼いだお金を奪っていく存在です。
そのことをしっかりと理解してください。それでもマイホームを買いますか?
確かに賃貸用のマンションよりも、分譲用のマンションの方が設備など色んなところがハイグレードですね。
快適さが違うかもしれません。そこにお金を投じているということが言えるかもしれません。
でも分譲マンションを貸している分譲賃貸というのもあるんですよ。
これならグレードは分譲マンションレベルです。
都合の良い物件が分譲賃貸で住み心地も良好みたいなことはすくないかもしれませんが、それを言い始めたらマイホーム購入も一緒です。設計からあなたが携わるなら別ですが。
ありますよそういうの、コーポラティブハウスとかね。
でも希望した立地にあるかどうかだってわかりませんよね。
結局、条件にマッチした物件に巡り合える可能性が購入する方が相対的に高くなるだけなんです。
それでもあなたはマイホームを35年ローンで買いますか?
それでも買いたければ売れる物件を選ぶこと
それでも数千万円の借金をしてでもマイホームを買いたいという人はいるんですよね。残念ながら。
理屈じゃないようです。
それでも買いたければ買えばいいと思いますが、物件探しの際に是非気にしていただきたいことが1点。
物件の資産性に注目しましょう。
資産といえばお金を生み出せるものということはお伝えしてきた通りですね。
不動産であれば賃貸に出して家賃収入を得ることで不動産は資産化します。
家賃を得られるということは、そこに住みたい人がいるということです。
当たり前のことを言っているようですが、非常に大事なんですよ。
たとえば、めちゃくちゃこだわりにこだわって建てた郊外の100㎡超えの一戸建てに賃貸で住みたい人がどれだけいるでしょうか。
正直あまりいないと思います。
一般的に言われるのはやはり都心の駅近物件。
この条件で探すことを意識してみてください。
もちろん安くないです。が、価値が下落しにくいんですよ。
不動産は買った瞬間に15%値下がりするなんてことも言われます。
ところが都心、駅近にこだわった物件は価値が下がりにくいので、賃貸で住みたい人が見つかったり、売却するときは高値で売れたりするんです。
マイホームは確かにあなたからお金を奪い取っていく負債ですが、このような条件のマイホームであればいざというときに資産化することが可能です。
新築にこだわるな
さらにもう1点。中古マンションにもちゃんと目を向けましょう。
新築は広告にも力を入れているので、とてもよく見えます。
しかし新築物件は、購入した瞬間の価値の下がり幅が中古物件よりも大きいのです。
3,000万円で購入した新築物件は、まず3,000万円では売れません。
一方で3,000万円で購入した中古物件は、3,000万円で売れる可能性があります。
これは新築物件にはプレミアムという、新築であることに対する価値が上乗せされた価格で販売されているからです。
つまり実際の資産価値は3,000万円もないということになります。
買った瞬間に損をするというのはそういうことです。
新築を買うべきではないということを言いたいわけではないですが、是非中古物件にも目を向けていただけばと思います。
まとめ
まとめます。
まず原理原則としてマイホームは負債です。
それでも夢のマイホームを手に入れるのだ!というあなたはこの2点を気にしてみてください。
- 物件の資産性に着目して選ぶ
- 中古物件にも目を向ける
マイホーム購入は、人生で最も大きな買い物の一つです。
是非後悔しない物件選びをしてください。