スワップ運用してたトルコリラがロスカットされた!
一緒に運用してたメキシコペソと南アフリカランドも決済されちゃたよー
トルコリラって本当に買っていいの!?
正直リスクが高くて判断が難しいところですね
将来性が無いわけではないんですが
ちょっと見てみましょうか
本記事の結論
トルコリラは
◆成長している新興国通貨
◆ザ・高金利通貨でスワップ派に人気
◆トルコの政治経済情勢に大きく左右される
◆史上最安値を更新中
成長している新興国トルコの通貨
まずは良い面について見てみましょう。
トルコはヨーロッパ、アジア、中東に囲まれた地理的には非常に恵まれた国です。
宗教や文化の融合地点で、「世界の都」といわれるイスタンブールが首都。
トルコ料理は世界三大料理の1つで食文化としても高度に発展しています。
そういった魅力から、観光立国としての側面があります。
地中海に面していたり、カッパドキアなどの歴史的文化遺産が豊富です。
トルコの人口について目を向けてみると、若い人口が多く、右肩上がりで増え続けています。
労働人口も豊富で近年は外資企業が労働力を求めてトルコに進出しています。
それほど将来的には魅力的で成長のポテンシャルを秘めた新興国ということです。
トルコリラは超高金利通貨
これがスワップ運用派に人気な最大にして唯一の理由ですね。
トップオブ高金利。
トルコの政策金利は2018年8月現在でなんと17.75%とダントツです。
政策金利に比例してスワップポイントも高くなり、最も高いスワップを誇っているトレイダーズ証券では
1ロット保有しておけばなんと1日100円スワップが付くんです。
1ロット保有するために必要な証拠金は9,200円!(2018年7月31日時点)
9,200円で1ロット保有しておけば1ヶ月で3,000円もスワップがもらえるんですよ。
すごくないですか、これ!
3ヶ月保有しておけばもう元が取れるんですよ。
まぁ厳密には証拠金なのでマイナスのリスクがありますけどね。
とにかく資金効率が非常に高いんです。
政治・経済的に不安定
とはいえ、そんなに条件が良いのにはちゃんと理由があって、それ相応にハイリスク・ハイリターンです。
なんでそこまで政策金利が高いかというと、インフレ率が高いからなんです。
政策金利というのは、トルコ中央銀行(日本で言えば日本銀行)が、民間の銀行にお金を貸し出す際の金利のこと。
これが低ければお金がどんどん国に流れてインフレを招きます。
インフレ、つまり通貨の価値が下がってしまうのです。
そうならないようにするには政策金利を高く設定して、あまりお金が貸し出されないようにする必要があります。
そうすることで通貨の価値を保っているのです。
で、政策金利が高いということは、お金が国に流通しなくなるので経済的にはあまりよろしくないですね。
とは言え、これは新興国によく見られる現象です。
成長している国のインフレ率は高くなり、それを抑えるために政策金利を高くする。
ですが、トルコはそれだけでなく、政治的に不安定なんです。
まずなんといってもお隣シリアの情勢ですよね。
シリアで内戦が起こっている頃は、そのあおりを受けて国としての信用が低下してトルコリラの価値を下ました。
さらにトルコの話題で語らずにはいられないのがエルドアン大統領という暴君の存在です。
ワンマン政治で有名であり、経済政策の裏にはエルドアン大統領の圧力があるのではないかと言われています。
たとえば2018年7月には、大半のエコノミストの予想に反して、政策金利の利上げをせず据え置きと発表しました。
トルコの現状を鑑みると利上げが妥当というところでしたから、エルドアン大統領の圧力がかかったのではないかと噂されました。
要するにトルコリラの価格を支えている様々な要因が非常に不安定なんですよね。
だからリスクを取りすぎないように少しずつ買おうという判断をしたとしても、その少額分で大金を失う可能性も秘めているのです。
史上最安値を更新中
短期的な暴落がハンパじゃないのでいっそのこと売りに出てみる方が可能性としては高いと思います
8月10日の暴落はすごかったですね。
こういった状態なので、なかなか少額投資でスワップ運用というのも現時点においては超ハイリスクです。
そんな中、トラリピのマネースクエアはトラリピ戦略モデルとして、トルコリラ/円の売りを推奨しています。
ここまで好材料が無いのですから、短期売買な売り戦略は良い手です。
スワップの支払いは発生しますが、それ以上に利益を出せるのではないでしょうか。
※利益を保証するものではありませんのであしからず!