どうも、いけすびです。
ビットコインを始めとした仮想通貨が広く認識されるようになってから、
それを土台として支える技術であるブロックチェーンにも注目が集まっています。
この新しい技術であるブロックチェーンはビジネスに活用することができるのでしょうか。
ブロックチェーンは新しい仕組みである
ブロックチェーンは、インターネットの上に構築される新しいアーキテクチャです。
概念的にはウェブ(www)と同じレイヤーということになります。
ウェブはインターネットというネットワーク技術の上に構築され、ウェブ上で様々なアプリケーションが動作しています。
ブロックチェーンはインターネットの上に構築され、ブロックチェーン技術を前提としたシステムやアプリケーションが構築されていくことになるでしょう。
そのように捉えると、ブロックチェーンの普及をある程度予測することができます。
ウェブは1990年代初期の頃に生まれましたが、一般的に普及するまでに10年以上もかかっています。
ブロックチェーンも同様で、おそらく向こう数年は当たり前の仕組みにはならないでしょう。
では、企業や社会はこのブロックチェーンとどのように付き合っていけば良いのでしょうか。
ブロックチェーンを利用したビジネスが導入されるスピードは2つの軸によって決まります。
それは先進的か
そのビジネスは、ただブロックチェーンという技術を使って既存の仕組みを代替するだけなのでしょうか。
たとえば先進的でないものには「ビットコイン決済」があります。
これは従来の決済という仕組みにおいて、現金やクレジットカード、電子マネーでの支払いに代替するもの
としての決済手段を下支えするブロックチェーンという位置づけであり、まったく先進的ではありません。
一方で、たとえば「ブランド品管理」というビジネスにブロックチェーン技術を導入するならば、それは先進的と言えるでしょう。
製造者から販売者、消費者にブランド品が渡り、中古として売り出されるまでの状態をブロックチェーンで
管理すれば、データの改ざんはできないので、そのブランド品が本物かどうかはブロックチェーンの
データを確認すれば一発で分かります。
どちらが導入スピードが速いかは一目瞭然で、先進的でない方が導入は容易でしょう。
しかしながら、世の中に提供する価値としては先進的なものよりも低いでしょう。
そのビジネスの導入は容易か
また、もう1つの軸として、導入の容易性があげられます。
いくら先進的であっても、導入コストが非常に高く、導入の難易度も高い状態だと手が出せません。
既存システムをブロックチェーンで置き換えるような、企業内のブロックチェーン導入ですら躊躇するでしょう。
スモールスタートから始めよう
この2軸に照らし合わせた時に先進的かつ導入が複雑であれば、社会に与える価値は莫大なものになりますが、導入は数年から十数年先となるでしょう。
ではブロックチェーン技術が枯れてくる数年先まで指を加えて待っていれば良いかというとそうではありません。
今の時点では先進的ではないですが導入するのが容易なところからスモールスタートして、ブロックチェーンについて学び、投資し、来るべきブロックチェーン普及期に備えておきましょう。
社内のデジタル文書の管理をブロックチェーンで行うなど、ビジネスとしての効果は少ないかもしれませんが、導入する余地は多分にあります。
今はそういうフェーズなのです。
まとめ
ブロックチェーン技術が至る所で話題になってはいるものの、いざビジネスに導入するとなると、
話はそう単純ではありません。
今はどの企業もビジネスへの活用余地を模索している段階であり、グローバルで見てもビジネスに活用できている企業はほんの一握りです。
現在はブロックチェーンへの投資期間であるということを念頭に起き、足元の小さいところからブロックチェーンを試してみるようにしてみると良いかもしれません。
数年後、必ずブロックチェーンが一気に普及するタイミングがやってきます。
最後までお読みいただきありがとうございます。