役を知らないで麻雀やるようなものです
はっ!?そうか!ロジックを稼働させても稼げるのか分からないし、実際に稼げているかも良く分からないってことか!
ちゃんと解説するのでしっかり理解してくださいね
本記事の結論
◆スリーカードは上昇相場が大前提!
◆3種類の異なる注文ロジックでリスク分散!
◆ナスダック100トリプルは2.99以上の下落が考えられるなら稼働を止めよ!
目次
トライオートETFの仕組みを理解しよう
スリーカードの解説に入る前に確認です。
トライオートETFの仕組みを理解していますか?
どういう設定項目があって、どのようにして自動売買が繰り返されるのか。そう言われてパッと頭の中でイメージができない方はトライオートETFの基本が押さえられていません。と、いっても焦ることはないです。
「トライオートETFは4つの設定値をもとに1回目の注文と2回目以降の注文を組み立てている」
たったこれだけのこと、これが基本です。押さえられていない場合は、こちらの記事を先に読んでみてください。
ここから先は、トライオートETFの仕組みが理解できていることを前提に説明していきますね。
スリーカードを扱っている自動売買は22商品
スリーカードを扱っている自動売買は多く、2018年9月時点で下の22商品あります。ナスダック100ばかりが注目を集めているトライオートETFですが、とても多くの対象に投資できるんですね。
- ナスダック100_スリーカード
- ナスダック100トリプル_スリーカード
- 金融株トリプル_スリーカード
- テクノロジー株_スリーカード
- S&P500ダブル_スリーカード
- 一般消費財_スリーカード
- 日経レバ_スリーカード
- 小型株_スリーカード
- S&P500ETF_スリーカード
- 日経225ETF_スリーカード
- 資本財株_スリーカード
- TOPIX連動_スリーカード
- MSCIワールド_スリーカード
- 金融株_スリーカード
- EU大型株ヘッジ_スリーカード
- 生活必需品株_スリーカード
- エネルギー株_スリーカード
- バンガード新興国株_スリーカード
- 公益事業株_スリーカード
- 中国代表株50_スリーカード
- SPDRゴールド_スリーカード
- 投資適格社債_スリーカード
自動売買セレクトの画面から確認することができます。
今回はトライオートETFで人気の高い商品、ナスダック100トリプル_スリーカードを使って解説していきます。
スリーカードの注文は3種類9本
前提として、この記事の中で扱っている画像を取った時点でのナスダック100トリプルの価格は67.82ポイントでした。
トライオートETFの自動売買セレクト商品は、注文時点の価格に応じてエントリー価格が設定されるので、いつロジックを稼働させるかというタイミングを計ることも重要になってきます。スリーカードに適切なタイミングについては本記事で後述しています。
では実際にナスダック100トリプル_スリーカードの詳細説明を開いてみましょう。下の図のように注文が9本表示されます。
スリーカードを稼働させた時に設定される自動売買は9つで、最大9ポジションを保有することになるということが分かりますね。
次にそれぞれの注文の特徴を見ていきましょう。
9本の注文のエントリー価格をイメージ図にしてみると下のようになります。
9つの注文が、指値のエントリー価格と逆指値のエントリー価格の価格差によって3種類に分類できます。
注文1から3が一番エントリー価格同士の価格さが小さく1.51、注文7から9の価格差は3倍近い4.36です。
それだけ上昇や下落をしなければエントリーしないということを表しています
価格差を分散することによって、ポジション保有のリスクを分散しているんです
スリーカードは上昇相場が大前提!
ではスリーカードは、上昇相場も下落相場も対応できる万能型かというとそうではありません。エントリー価格からスリーカードの特徴は見えてきます。
スリーカードのエントリー価格は、どの注文も指値か逆指値が現在価格と同じか、現在価格より少し価格が上昇したところに設定されています。つまり上昇相場に反応してすぐ買いを入れ、上昇に乗って利益が出るような仕組みにしているんです。
仮にスリーカードを稼働してから多少下落したとしても、下がったところで待ち構えてポジションを持ってくれる設定になっています。
ただし、これは全て「買い注文」です。多少下落した後でも約定してくれるとはいえ、持つのは買いのポジションなので、そこから価格が上昇してもらわないと困るわけですね。
ということは、スリーカードという注文ロジックは、「多少の下落は織り込み済みだが上昇相場が前提である」と考えることができます。
スリーカードは注文後すぐに3つ約定する
実際のナスダック100トリプル_スリーカードのエントリー価格を反映してみましょう。
現在価格が67.82です。注文1から3は割と早く約定し、注文7から9はある程度相場が動いてから約定するような設定になっています。
補助線をつけてみるとより分かりますね。上昇するにしたがって全ての注文が段階的に約定します。下落していったとしてもリスクが分散されるように、注文1,4,7は少し下がったところで約定、注文3,6,9に至っては稼働したタイミングの価格よりも高値更新しない限り約定しないようになっています。
では注文2,5,8はどうなのかというと、指値のエントリー価格が現在価格と同じです。
同じということは、ロジック稼働と同時に3件が約定しポジションを持つことになります。
https://twitter.com/shirosuke2011/status/1041682820828082176
実際にトライオートETFを稼働したらいきなり何件もポジションを持ち始めてビックリしている方もいらっしゃるようですが、このようなエントリー価格の設定になっているからですね。
ちなみにこの方、注文2,5,8だけでなく注文1,4,7も同時に同じ価格で約定しています。上の解説だけだと説明がつかないので当時のチャートを調べて見ました。
上のチャートはナスダック100トリプルのものです。インヴァスト証券で参照しましたが、9月17日の22:00から窓を開けて大きく下落してのスタートとなっており、始値は68.62となっています。9月17日の午後10:30を過ぎた頃に約定しているようですが、窓を開けてスタートしたタイミングで一斉に約定してしまったようです。
上のイメージ図の通り、急な暴落や窓開けがあると、設定した注文が通らないことがあります。その場合、注文1,2,4,5,7,8の6つのエントリー価格(指値)は、「この価格まで下がったら注文する」という設定なので、それ以上下がったところでも下がった価格で約定されるのです。
結果、エントリー価格より下の価格で一斉に注文が約定したということになります。
しかしこの方は、チャートを見る限り約定後にさらに暴落しているので含み損が辛かったのではないかと推測します。今やっと回復してきていますけど。このまま上昇して含み損が含み益に転じてくれるといいですね!
利確幅、フォロー値、カウンター値の特徴
ここまでエントリー価格の特徴から3種類に分けられることを説明してきました。それでは次に設定項目4つのうち、残りの項目である利確幅、フォロー値、カウンター値の特徴を見ていきましょう。
こちらも実際の設定値をイメージ図にして見ました。
まず利確幅。これは多少の違いはありますが、ほとんど同じ設定と言えます。ナスダック100トリプル_スリーカードでは、0.5程度上昇したら決済する設定になっています。
特徴的なのはフォロー値とカウンター値です。2回目以降にエントリーする際、注文1,2,3はフォロー値とカウンター値の値幅が狭く、比較的すぐにポジションを持つようになっています。
一方で注文7,8,9のフォロー値とカウンター値の値幅は非常に広く、多少の値動きでは次のポジションを持たないようになっています。特に下落している局面ではすぐにエントリーせず、十分に下落した後に約定します。
注文1,2,3が価格の変化にすぐに反応するのに対し、注文7,8,9はもう少し広い範囲で静観することでリスクを分散させています。注文4,5,6は両者の中間ですね。
この辺りが下落時にも強いと言われる理由です。
ライジング、カウンターとの比較
このフォロー値、カウンター値の設定をライジングやカウンターのロジックと比較して見ましょう。
それぞれの注文1,2,3と比較しています。こう見るとライジングが非常にアグレッシブな設定であることがわかりますね。スリーカードは0.4上昇または0.94も下落しなければ約定しませんが、ライジングは0.1上昇または0.24の下落ですぐにポジションを持つことになるのです。その分ライジングの方が上昇した時の利益は大きくなります。ハイリスク・ハイリターンですね。逆にいうとスリーカードはライジングに比べてローリスク・ローリターンといえます。
ライジングの徹底解説はこちら。
各注文の約定後の動きと理想の値動き
各注文はもちろん約定して終わりではなく、決済されてはじめて利益が発生します。それぞれの注文後の動きを考察して見ましょう。
注文1,4,7の動き
まず注文1です。利確幅が0.47となっているので約定したところから0.47上がったタイミングで決済されます。
注文1の指値と現在価格をみてください。価格差は、実は0.47。つまり、価格が下落して注文1の指値で約定すると、ロジックを稼働した現在価格まで価格が戻ったら約定するのです。
同じように注文4をみてみましょう。注文1と注文4では利確幅が異なりますが、注文4の指値のエントリー価格と現在価格の価格差も利確幅と同じなのです。
もうお分かりですかね?注文7も同じなのです。利確幅分だけ下落したら約定するような設定されているので、指値で約定すると現在価格まで戻った時に決済されます。
まとめると上のイメージ図のようになります。注文1,4,7は利確幅の分だけ下落すると約定し、現在価格まで戻ると決済される仕組みになっています。
仮に注文7の利確幅まで下落した後に現在価格まで戻ると注文1,4,7が一斉に決済されるんですね。この値動きになってくれたら1回目の決済がとても楽しみですね。
注文2,5,8の動き
同じように注文2,5,8もみてみましょう。
注文2,5,8の指値のエントリー価格はいずれも現在価格と同じなので、設定後にすぐ稼働すれば全て同じ価格で約定します。
利確幅は少しずつ異なっているので、上昇相場でバランスよく徐々に利確していく狙いなのがわかりますね。
注文3,6,9の動き
最後に注文3,6,9です。
注文3,6,9は、2つのエントリー価格がどちらも逆指値になっており、相場が上昇すれば、安い方のエントリー価格で約定することになります。
いずれもエントリー価格が少しずつ異なり、利確幅も異なるので、上昇相場の勢いに従って徐々にポジションを持ち始め、大きな利益を狙っていく設定です。
各注文の約定後まとめ
1回目の注文に理想的な値動き
このように注文ごとに4つの設定項目値が異なりますが、合わせて考えて見るとスリーカードが最も利益を上げられる理想的な値動きがわかります。
もちろんロジックを稼働してから一本調子に価格が上昇してくれれば良いですが、下落する場合でも対応できることがわかります。さらに小幅の下落後、上昇に転じてくれるのであれば、スリーカードにとったらこの値動きが理想的です。
直近の値動きを見ながら、このような値動きを予想できたとしたらスリーカードを稼働させて、利益の最大化を狙っていきましょう。
2回目以降の自動売買の流れ
2回目以降の自動売買はどうなるのでしょうか。自動売買なので実際には2回目以降の売買の方が気になりますよね。どの程度放ったらかしにできるか安心度が変わってきますらね。
2回目の売買は、注文ごとのフォロー値およびカウンター値に依存します。
上のイメージ図を見てください。どの注文によるポジションだったとしても価格が上昇すればいずれ決済され、次の自動売買のための注文がされることになります。
しかしフォロー値とカウンター値が異なるために、約定のタイミングや価格が異なってきます。上のイメージ図のように注文1,4,7は早く次の売買が行われます。一方で注文3,6,9は多少の上昇や下落では約定しません。
FXと違って売りから入れないので、約定タイミングは非常に重要になってきます。そのリスクを3種類の幅を持たせてリスク分散させているのです。
ライジングとのリスク・リターン比較
一度ポジションを持つと、そこからは価格が上がってもらわないと困るわけで、上昇相場を前提としているのですが、値動きに対する考え方がライジングとは少し異なります。
上の図を見てください。ナスダック100トリプル_スリーカードとライジングの注文2で比較して見ました。これらは同じ指値のエントリー価格であり同じ利確幅です。一見成績は同じように思いますよね。
では仮に現在価格が67.82で、そこから69.50まで上昇したとしましょう。どうなるでしょうか。
上の図からもうお分かりかと思いますが、成績が1.5倍も違うんです。その理由はフォロー値です。この値動きの間に、スリーカードは2度の売買が行われ流のですが、ライジングは3度の売買が行われることになるのです。
どちらも上昇相場を前提としているのですが、スリーカードの方が次の自動売買に対して慎重なんですね。
スリーカードよりも多くの利益を上げられそうなライジングに飛びついてしまいそうです。しかし、しばらく上昇することが見込まれる「直近高値を大きく抜けた」局面や、「直近安値まで落ちてから大きな反発があった」局面以外、つまり確信に近い上昇局面でない限り売買タイミングを分散できるスリーカードの方がリスクが低いといえます。
【まとめ】スリーカードを稼働するポイント
まとめです!
上昇相場が前提だが多少の下落も大丈夫!
まずスリーカードで自動売買を考えた場合、上昇相場が大前提なので下降トレンドにも関わらず無理に稼働しないでください。これだけは忘れないこと。特に初心者の場合、株などもそうですが早くポジションを持ちたくなるものです。その気持ちはわかります。
ですが、下降トレンドの場合は、はっきり言って損します。手を出さないようにしてしばらく様子を見るようにしましょう。
「スリーカードは下落した場合でも強い」というのは、上昇相場が前提であり、その中で「短期的に少し下落した場合でも、ある程度価格が下がってから約定してくれるので強い」という意味ですので、勘違いしないようにしてください。
トライオートETFに「売りポジション」はありませんからね
ライジングよりもローリスク・ローリターン
スリーカードをライジングと比較すると、ライジングよりも慎重に売買をしてくれます。
次の注文までに相場の流れを追いかける期間がスリーカードの方が長い、つまりそれだけ慎重なんです。逆にライジングはフォロー値を小さくすることで決済から次の約定までの値幅を狭くし、上昇相場の価格変動をできる限り取りこぼさないようにしているのですね。
したがってスリーカードはライジングよりもローリスク・ローリターンというわけです。
2.99以上下落する可能性があるなら停止せよ!
上昇相場が前提ということと関連しますが、いくらスリーカードが下落しても大丈夫と言っても、自動売買である以上、必ずどこかで買い注文が行われます。それがナスダック100トリプル_スリーカードの場合は、しきい値が3.00(正確には2.99)の下落ということです。
ここまで下落した後にポジションを持つことでリスクを抑えているのですが、そこからさらに下落した場合はどうでしょうか。当然ポジションを取らない選択はないので、買いポジションを持った上でひたすら含み損に耐えなければなりません。
そうすると、過去のチャートから考えて3.0以上に下落する可能性が考えられる場合はスリーカードを稼働させているとそれだけでリスクになるわけです。少しでも下落してから再開した方が良いわけですね。
具体的には直近安値を意識しておくと良いでしょう。
直近のチャートを見てみてみると9月19日に安値66.41をつけています。現在の価格は68.89でその差は2.99以内なのでスリーカードを稼働させても良いということになります。
一方で9月22日には高値70.13をつけていたことがありました。
この日は直近安値の66.41と比較すると2.99以上の価格差ができているので、スリーカードの稼働を停止することを考えても良いかもしれません。
ナスダック100トリプル_スリーカードを運用しよう!
いかがでしたでしょうか。スリーカードはあくまで上昇相場が前提の自動売買ロジックなので、長期で見ると上昇相場のナスダック100トリプルが非常に好相性です。
という意見もあるかと思いますが、そこはどれだけ含み損に耐えられるかに寄ってきます。ポジションを保有しているだけで毎日金利がかかってきます。
上昇相場とはいえ細かな下落を繰り返しながら上がっていっているので、スリーカードもライジングと併せて運用することでリスク分散に繋がりますよ。
ライジングの徹底解説はこちら。
FX自動売買のトラリピやトライオートFXのように「売り設定」が無いので、多少メンテナンスしてあげる必要がありますが、判断ポイントは至って単純なので、仕組みさえ理解してしまえばそこまで怖いことはありません。
あなたも最初は少額で始めて、実際に運用しながらスリーカードが利益を生む感覚を実感してみてください!
いけすびのオススメ関連記事
◆◇トライオートETFの口座開設方法を丁寧に解説!◆◇
◆◇いけすびのトライオートETFの設定と運用実績を公開しています!◆◇
◆◇【徹底攻略シリーズ】トライオートETFの仕組みを理解して収益アップ!!!◆◇
★基本的な仕組み編
★ライジング編
★スリーカード編
★新ロジック「カウンター」がリリースされました!
★「上限価格」を設定して高値圏のポジション保有を制限しよう!
★「カウンター固定戦略」でレンジ相場を制する!
★「損切り」ができる者は強い!
★自動売買セレクトも「指値」指定で下落相場を狙い撃ち!
★損切り設定する前に損切り計算しておこう!
☆ノーリスクでトライオートETFを始めるならこちら