早速解説していきましょう
本記事の結論
◆明確なレンジ相場で自動売買セレクトは不利だ!
◆自動売買を自作して「下がったら指定価格で買う」を繰り返せ!
◆自動売買のカスタマイズ=リスクコントロール!
目次
明確なレンジ相場では自動売買セレクトは不利
トライオートETFで提供されている自動売買セレクトのロジックは、基本的には上昇相場が前提です。ライジングもスリーカードも将来的には価格が上昇することが前提のロジックになっています。
そのため、トライオートETFで扱われているのはナスダック100など、長期的には上昇している銘柄ばかりです。
しかしながら、どんな上昇相場にも短期的に下落したり、レンジ相場になることは当然あり得ます。そうすると「高値掴みをしたまま含み損を長期間抱えてしまう」なんてことも出てきてしまうんですよね。
確かにそのような考え方もありです。しかしこちらを見てください。
トライオートETFでは、保有しているポジションに対して毎日金利支払いが発生しています。価格が回復し高値更新してプラスで決済されるまでじっと待てばマイナスにはならないと思いきや、
「長期間ポジションを保有しすぎてプラス決済される頃には金利支払いが膨れ上がっていてトータルでマイナスに!」
なんてことになりかねません。はっきり言います。
下落相場はもちろん、レンジ相場でも自動売買セレクトは不利なんです。
なぜか。
それは、高値掴みをしてしまうからです。
ポジション決済後、次に設定される注文は直前の決済価格に対する相対価格で決定します。
上のイメージ図のように、どのロジックであっても、決済価格に対していくら上昇したら、又はいくら下落したら買うか、という設定をしているので、直前の決済価格がレンジのどのあたりにいるのか、ということを意識していないのです。
したがって、運よく決済後にすぐ下落して、カウンター値によって設定された安い指値価格の方で次の注文が約定すればいいですが、フォロー値によって設定された高い方の逆指値価格で約定され、直後に下落してしまった、チャートを見てみたらレンジの高値付近だった、、、なんてことになってしまうこともあるのです。
上限価格を設定しよう
対策の一つは、ロジックに上限価格を設定することです。
トライオートETFの自動売買セレクトは、ロジックを稼働すると際限なく売買を繰り返します。自動売買ですからね。
しかし、高値近辺での約定は避けたい!という時のためにあらかじめ「上限価格」を設定しておくことができます。
直前のポジションが、設定していた上限価格を超えて決済されると、ロジックが停止されます。結果として高値付近でのエントリーをしなくなるのです。
詳しくはこちらの記事に書いています。
自動売買を作ろう!
しかしレンジ相場の場合は、もっと売買してほしくないですか?
そうなんです。確かに自動売買のロジックに「上限価格」を設定することで、高値で注文しないようにできるので、リスクを抑えることができます。
しかし、高値付近で上限価格を超えるとそこでロジックが停止してしまうのです。
たとえば、上のチャートのような状態だったらどうでしょう。これは9月26日朝時点のナスダック100トリプルの日足チャートです。直近2週間を拡大してみましょう。
明らかに値動きの範囲が収束してきており、レンジ相場が形成されています。テクニカル分析の観点から言うと、大きく上か下に抜けるまでレンジ相場が形成されると予想することができます。
であれば、その範囲内の動きに対応して利益を出したいですよね。
それを可能にするのが、自動売買の自作です。自動売買を自作すると、ライジングやスリーカードなどの自動売買セレクトではできないような、痒いところに手が届くロジックを作ることができます。
たとえば上のイメージ図のように、想定レンジ内で等間隔に注文をセットすることができます。こうすることで、高値近辺でも自動売買を止めることなく想定レンジ内で値動きする限り利益を叩き出してくれるのです。
カウンター固定で等間隔に注文設定しよう
想定レンジが特定できたら実際に自動売買を作ってみましょう。難しいことはありません。
例として上のようなイメージで自動売買を作ってみます。
ナスダック100トリプルの最近の値動きをみていると、どうやら65.50から70.05で収束してレンジを形成しそうです。そこで、想定レンジの中に5本の注文を等間隔に仕掛けて、1ドル値上がりしたら決済するようにします。
こうすることで、高値付近で約定したポジションを長く持ち続けて金利を多く支払うリスクが軽減され、リターンはしっかりと得ることができるはずです。
トライオートETFのマイページ左上に「自動売買を作る」という赤いボタンがあるのでクリックします。すると色々と値を設定する画面が表示されますので、以下の通りに設定します。まず、自分で色々設定するので、タイプは「カスタム」を選択します。
【設定内容】
▪️銘柄:ナスダック100トリプル
▪️想定レンジ幅:5ドル
▪️取引口数:5口
▪️初回注文価格:65.5ドル
▪️設定本数:5本
▪️フォロー値:なし
▪️カウンター値:-1ドル
▪️カウンター固定:有
▪️利確幅:1ドル
▪️損切幅:指定なし
想定レンジ幅は、65.5ドルから70.5ドルのレンジを予想した場合6ドルにしてしまいそうですが、この設定は注文する幅を指定するので、5ドルとします。
取引口数は、自動売買セレクトでも注文時に調整する「数量」のことですね。用意できる証拠金や、取れるリスクに応じて設定してください。
フォロー値の設定は無し。高値を追わないようにします。
そしてここがキモですが、利確幅を1ドル、カウンター固定にした上でカウンター値をマイナス1とします。利確幅とカウンター値を同額にするんですね。そうすることで、ずっと固定の価格で注文されることになるのです。
そうすると上のイメージのようなロジックが設定されます。あとは「リストに追加」ボタンを押します。すると設定内容に従ってロジックの内容が表示されるので、正しく生成されているか確認します。
問題なさそうですね。問題なければ「リストを確定」ボタンを押して確認画面に移ります。ちなみに自動売買リストの名称は変更できます。いけすびはわかりやすいように以下のように変更しました。
PCやスマートフォンのアプリにはリスト名が最初に表示されるようになるので分かりやすい名前にしておきましょう。
確認画面で「自動売買を稼働」ボタンを押すとロジックが稼働します。これで完了です。
補足
ちなみに自動売買名の「カスタム2018092603〜」というのが上のリスト名称を変更できる方の確認画面と微妙に違いますが、本来は一致します。確認画面だけスクリーンショットを撮り忘れてしまい、再度自動売買を作って撮り直したためズレてしまいました。
レンジ予想が的中すればしっかり稼いでくれます
https://twitter.com/ikesubi/status/1044853168256020480
https://twitter.com/ikesubi/status/1045121091859959810
昨日は非常に良い値動きをしてくれたので、リスクを抑えてリターンを取れました。
しれっと「利確幅1ドル」って言ってますけど、これライジングの大きな収益狙っていく方の利確幅とほぼ同じ値ですからね。
※図はライジングの注文種類別、利確幅、フォロー値、カウンター値の違いを表現しています(【徹底攻略】シリーズ ライジング編より)
そりゃ大きなリターンが実現するわけですな。
青枠の中が昨日の値動きですが、最初は順調に上昇していって71ドルにタッチしたところで大きく暴落しました。
昨日の下落はFOMCの声明があったタイミングなので、ファンダメンタルの側面も大きいと思いますが、結果としてレンジ内に収まっていますし、仮にレンジから大きく外れて上昇していったとしても、リターンが得られないだけでリスクはゼロです。反対に大きく下落した場合も、追加のカウンター注文が成立しないのでこちらもリスクは限定的になります。
自動売買のカスタマイズ=リスクコントロール
やっぱり自動売買セレクトそのままだとうまく収益を上げられていない方が多いみたいですね。
#トライオートETF
今朝方のロスカットを受けて思ったこと・今のパッケージだと必要証拠金そのままだとよくロスカットする
・ロスカットしないようにする場合は入金を必要証拠金の1.5~2倍が必要
・大暴落にはどのみち耐えられないし長期運用は注意だいぶ様子がわかってきた‼ pic.twitter.com/FEDwdeSMCH
— 廣島の魁!!豊塾講師YKT@投資関係 (@SACAS_ARTWORKS) September 26, 2018
#トライオートETF
ナスダック、順調だったのにパウエル議長の会見から急落しましたね
残念 (´・ω・`) pic.twitter.com/xsoqsanuGB— 美憂@がんばらない (@Miyu_Yuki0220) September 26, 2018
今月は見ての通り、下げが多く少ししかチャリ~ンがありませんでした。
やはりこの相場には #カウンター があってるのか?#トライオートETF #ナスダック100トリプル #ライジング pic.twitter.com/akQl7qsKi9— A.U (@ussu_v_v) September 26, 2018
ナスダックトリプル100が、71円台まで上昇してくれたおかけで、ずっと持っていた売り注文が消化できた。
と思ったら、カウンターが70円でポジション確保してるし‥
これで、いいの?8月21日からの実績
損益 +115,168円
評価損益 ▲59,907円#トライオートetf #インヴァスト証券 pic.twitter.com/VVgWyhFfLL— ぽこぺん (@hira_yuki) September 26, 2018
こちらは売買をコントロールできずに、高値でポジションを持ってしまっているようですね。自動売買セレクトはリスクコントロールが非常に難しいということが分かります。
ライジングやスリーカードなどの自動売買セレクトを自分でメンテナンスしたり、自動売買を自作するのはリスクコントロールになるんですよ。
トライオートETFの仕組みがわかると、しっかりとリスクコントロールができるようになりますので、仕組みから押さえるようにしていきましょう!
リスクをコントロールしてリターンを狙っていこう!
いかがでしたでしょうか。自動売買の作成は最初は取っつきづらい側面もあります。当然ですよね。自動売買セレクトが「カートにポン!」で完了しちゃうんだから。Amazonか!笑
それと比較すると最初は面倒に感じるかもしれませんが、設定内容を理解できれば難しくないので、チャレンジしてみてください。
トライオートETFは、FX自動売買のトラリピやトライオートFXのように「売り設定」が無いので、多少メンテナンスしてあげる必要がありますが、判断ポイントは至って単純なので、仕組みさえ理解してしまえばそこまで怖いことはありません。
あなたも最初は少額で始めて、実際に運用しながらトライオートETFの素晴らしさを実感してみてください!
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★基本的な仕組み編
★ライジング編
★スリーカード編
★新ロジック「カウンター」がリリースされました!
★「上限価格」を設定して高値圏のポジション保有を制限しよう!
★「カウンター固定戦略」でレンジ相場を制する!
★「損切り」ができる者は強い!
★自動売買セレクトも「指値」指定で下落相場を狙い撃ち!
★損切り設定する前に損切り計算しておこう!
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