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働き方改革をまじめに考えてみた

働き方改革が至る所で語られるようになって久しいですが、皆さんの職場はどうでしょうか。

改革されましたか。

いけすびもサラリーマンとして日々働いていて、会社で働き方改革が求められています。

ですが、あんまり働き方変わらないんですよね。

上も口先だけというか。本気で改革する気はないというか。

局所的に改革できているところはあるようですが、広がっていかないですね。

なぜなんでしょうね。

いけすびの会社を例に考えてみます。

上が求めるもの

まず経営陣が要求しているレベルが高すぎますよね。

  • 作業品質は落とさない
  • 生産性を上げる
  • 生まれた余剰時間で自己研鑽やプライベートを充実させる
  • 会社の成長に貢献する

 

すばらしいよね。

こんな高いゴールを掲げておいて、どうやって実現するかはお前ら現場が考えろと。むしろ意見出せと。

雰囲気的にそんな無茶なとは誰も言えず、くっそありきたりな案を出す。

  • 無駄な会議をなくす
  • リモート会議を推奨する
  • 紙の印刷をやめる

 

そんなこと当然だし、無駄が無い前提の状態からどう改革していくかなんだよ。

結局そういう小手先部分しか見ていないからなんでしょうね。

もっと根本的に、それこそ『働く』ということの定義から変えるくらいの意識じゃないと変わらないと思いますよ。

現場の意識

では現場はどう感じているのかというとこうです。

  • 働き方を変えたいけど今抱えている仕事が終わらない
  • 今抱えている仕事を終わらせても次の仕事が待っている
  • そもそもこれ以上できないと言える雰囲気じゃない

 

どうしようもないんですよ。

まず今が忙しいという事実。

納期は決まっていてこれを放り出すことはできない。

上に相談しても頑張れとしか言われない。

慢性的な人不足だから人手を増やせない。

工夫して生産性を上げても次の仕事がやってくる。

結果的に働き方なんて何も変わらない。

諦めて今まで通りの働き方に戻る。(というか最初から変わっていない)

 

こんなとき無能な管理者は、『毎週水曜日は早帰りデーとして6時に帰ろう』とか言い出すんですよね。

まず6時は定時であって早いわけではないというツッコミがありますが、百歩譲って早帰りデーを設定するのは良いとして、早帰りするためにどうやって工夫するのかというところが欠落しているんですよね。

もともと毎日夜10時まで掛かっちゃっている状態で、何の策も練らずに水曜日を強制早帰りデーにしちゃったら他の曜日にしわ寄せがいくだけなんですよね。

週1日6時退社、週4日11時退社。。。意味がない。

さらにこの早帰りデーもいつのまにか形骸化していくんですよね。

設定したときよりも忙しくなって早帰りデーすら早く帰れなくなり、制度自体忘れ去られていく。

いやぁ立派な働き方改革ですこと。

 

働き方を改革するために必要なこと

じゃあどうやって現状を変えていくか。

これはもう

 

会社としての成長を一旦諦める

 

いけすびはこれしかないと思っています。二兎追うもの一兎をも得ずですよ。

まず本来のキャパ以上の仕事をしない。受注しない。

これが大前提ですね。会社としての成長を一旦無視しましょう。

『社員は会社に貢献しなくて良い』

この意識が非常に大事です。

これが前提に無いと、仕事を早く終わらせたとしても次の仕事が降ってきたり、他の終わっていない人の仕事を手伝わなければいけない空気になったりと良いことがないんです。

会社に貢献しなくて良いとなると、必要以上に頑張る必要がなくなります。

早く仕事を終わらせてサクッと変える。

9:00-18:00は会社との契約で働かなきゃいけないですからね。そこは最低限。

ただ、貢献しなくて良いのでどれだけ仕事するかは社員一人一人の裁量です。

ただし給料は上がらないですけどね。会社に貢献していないんだから当たり前ですね。

もっと給料が欲しい社員だけ会社に貢献すればいいんです。

もしくは副業で副収入を得る。

ベーシックインカムの考え方と似ていますね。

社員に最低限の給与を保障するだけ。あとは従業員各自の自由。

自由になった時間で好きなことをする。自己実現ですね。

遊ぶのもよし、趣味に没頭するも良し、家族と向き合うも良し。

こういう仕事以外の何かに没頭しているときっと仕事にも良い影響が出ると思うんですよね。

従業員一人一人の仕事以外の時間が充実してくると会社にもきっと良い影響を与えると思います。

ここで初めて会社として劇的に成長するんです。会社はここまで待たないとダメです。

いいじゃないですか。ベーシックサラリー制度って感じ。

世の中の経営者の方々は、従業員ファーストで会社の成長を二の次に考えてみていただけませんかね。