本記事の結論
◆損切りは損失額で考えるな!
◆損切りラインを明確にしろ!
◆損切りラインまで耐えられる含み損を計算しろ!
目次
損切り意識を持とう
https://twitter.com/ikesubi/status/1045196283449769984
損切りについて真剣に考えていますか?
このような考え方だと暴落時に耐えられません。しかもどんどん膨れ上がっていく含み損に気が気ではいられなくなります。仕事も手につかなくなり、数分置きにチャートとにらめっこして、上がれ上がれと祈り続けることになります。
もはや自動売買のメリットである放ったらかし投資どころの騒ぎじゃないですね。
トライオートEFTの自動売買セレクトは、注文しただけでは損切りされません。価格が下落しても含み損として抱え込みます。そしていつかロスカットの憂き目に遭うのです。
特にナスダック100トリプルなんかは、通常の指数であるナスダック100の3倍の値動きをします。そのため大きく稼ぐことができるのですが、下落するときの勢いも激しく、少し下落しただけですぐにロスカットされることもザラです。
FXの自動売買なんかでは長期的に回復することを見越して資金を投入してロスカットを避けながら耐える戦略が有効なのですが、ことトライオートETF、特にナスダック100トリプルに関しては、しっかりとした損切りに対する意識を持っておく必要があります。
損切りに対する考え方
では、どんなタイミングで損切りすれば良いでしょうか。
気持ちはわかります。そこまで達していないのであれば耐えられるし、それ以上になりそうなら耐えられないので損切りをする。
ハッキリ言います。その考え方では投資で勝てません。
耐えているうちに大暴落がきて強制ロスカット、、、
もう限界と思って損切りした途端に価格が急上昇、、、
相場は自分が主役ではありません。市場に参加している無数の人の売買で価格が成立しているのです。そのため「自分がいくらまでなら耐えられるか」ではなく、「価格がいくらになったら自分がどんな状態であろうと損切りする」という考え方でなくてはいけません。
損切りラインを考える
そこで損切りラインを考えましょう。その名の通り、チャートから「このラインを割るような下落があった時には損切りする」といった基準となるラインです。
テクニカル分析の基本的な考え方を使って考えることができます。
結論から言いますと、上の図の通り、2018年9月27日現在では65.0ドルあたりが損切りラインになってくる、といけすびは考えます。
テクニカル分析では、上昇相場において、損切りラインは直近の安値と考える手法があります。いけすびはこの考え方にしたがって損切りラインを頭に描いています。
損切りラインは、「過去にその価格まで下落したが、そこからは耐えて反発した」という事実が残っているところなので、それ以上に下落しようものなら投資家たちは、
予想と違うからポジション手放そう!
と考えるのです。ポジションを手放すと当然ですが、売り圧力が強くなります。下落が下落を呼び、暴落という現象につながります。
損切りラインは、この目には見えない攻防を繰り広げた跡地というわけです。下落していったけど、そこより先は買い圧力の方が強かったということが考えられます。
損切りラインを割るということは、過去の攻防の結果で買いポジションを保有していた人たちが、一斉にポジションを手放している状態です。一気に下落していく可能性が高いわけですね。だからこそそのタイミングで損切りしておくという考え方は理にかなっているといけすびは考えています。
損切りラインは変わる
損切りラインは、2018年5月頃から考えると、徐々に上がってきています。下落が発生した際に「ここまでは下がるかな?」と考えていたラインまで下がらなかったということです。それだけ買い圧力が強く、それ以上に下がることはなかなかあり得ない、というように状況が変わってきます。
そうなると損切りラインを変更します。過去の損切りラインを捨てて直近の損切りラインにアップデートします。するとそれ以降は新しい損切りラインを割ったタイミングで損切りするようにします。
そうやって損切りラインを切り上げていくことで、リスクを抑え、逆にリターンを増やしていけるのです。
損切りラインまで耐えられるか考える
損切りラインが分かっても、損切りラインまで耐えられる体力(証拠金)が無かったら意味がありません。予想通り、損切りラインを割らずに回復していってリターンを得られたのに、先にロスカットで損失額が確定してしまった、、、、ということにもなりかねません。
そこで損切りラインを明確にしたら、次に自分が損切りラインまでの下落に耐えられるかを計算する必要があります。
各証拠金の意味を押さえよう
どの程度まで含み損が膨らんだらロスカットしてしまうのかを知るために、各証拠金の意味を最初に理解しておく必要があります。
トライオートETFの画面に表示されている各証拠金の意味は、インヴァスト証券のホームページでも解説されています。
各証拠金の意味
①証拠金預託額:現在の預託証拠金の総額
②有効証拠金額:証拠金預託額+評価損益ー出金指示額
③必要証拠金:現在保有している建玉を維持するために必要な証拠金
④発注証拠金:注文中(未約定)の新規注文の必要証拠金
これが無いと約定したら証拠金維持率がどのくらい下がるのか分からない
そして証拠金維持率は、有効証拠金額 ÷ 必要証拠金 ×100 で決まります。証拠金維持率によってインヴァスト証券が対応を変えてきます。
証拠金維持率に応じた証券会社の対応
150%以下:プレアラートの通知
120%以下:アラートの通知
100%以下:ロスカット執行
つまり証拠金維持率が100%になるのは価格がいくらの時かを計算しておき、
証拠金維持率100%の価格<損切りラインの価格
となるように追加資金を投入したりポジション管理をしていく必要があるのです。
損切りラインまで下落した時の含み損
では、いけすびの口座状況をもとに、損切りラインの価格まで下落した時の含み損とその時の証拠金維持率を計算してみます。
トライオートETFのメイン画面上部に各証拠金の金額が表示されています。
- 証拠金預託額:1,597,879円
- 有効証拠金額:1,403,468円
- 必要証拠金:812,800円
- 発注証拠金:283,267円
- 証拠金維持率:172.67%
ここから、証拠金維持率100%の時の価格を算出します。算出には現在価格とあなたが保有しているポジション数によって変わります。要は1ドル下落したら、あなたは一体いくら含み損が増えるのかということを考えるのです。計算式はこのようになっています。
証拠金維持率100%(ロスカット)時の価格
現在の価格 ー (有効証拠金額 ー 必要証拠金) ÷ 保有数量 ÷ 為替レート
「有効証拠金額ー必要証拠金」で、有効証拠金のうち、いくらが価格下落に対する含み損に補填することができるのかを計算しています。必要証拠金は現在保有している口数を維持するための証拠金なので含み損に対する保証金に充てることはできませんね。
保有数量で割っているのは、1口あたりの損失に充てられる金額を出すためです。
為替レートで割ってるのは、単純に単位をドルから円に変換しているだけです。
では、ナスダック100トリプルの現在の価格はいくらかというと、69.10ドルですね。
為替レートはGoogle検索すれば教えてくれます。今は1ドル112.60円でした。
保有数量はトライオートETFの注文リストに表示されています。同じ銘柄を複数注文に分けて自動売買している場合は、合計する必要があります。
いけすびは全部で678口保有していました。というわけで整理するとこのようになります。
証拠金維持率100%時の価格算出に使用する項目
現在の価格:69.10ドル
有効証拠金:1,403,468円
必要証拠金:812,800円
保有数量:678口
為替レート:112.60円/ドル
証拠金維持率100%(ロスカット)時の価格
= 69.10ドル ー (1,403,468円 ー 812,800円) ÷ 678 ÷ 112.60円/ドル
したがって、いけすびの証拠金維持率100%時の価格は61.36ドル ということになります。
ロスカットされずに済むし、65.0ドルを割ったら損切りすればいいんだ!
もし証拠金維持率100%時の価格が損切りラインよりも上だった場合は、損切りラインまで下落する前にロスカットされてしまいます。その場合は、
- 有効証拠金額を上げる
- 保有数量を下げる
という2つの選択肢が取れます。証拠金維持率100%(ロスカット)時の価格を上げるのです。
有効証拠金額を上げるのが最も簡単です。資金を追加投入すれば良いだけです。保有数量を下げるには、現在保有しているポジションの一部を決済する必要があります。
損切りラインと耐えられる損失額の関係
損切りするなら、もっと傷が浅いうちにしたいんだけど、、、
エントリーのタイミングが適切ではないんですよ
損切りラインでの損切りに耐えられない、、、そんなに損するリスクを抱えたくない、、、
その通りです。この程度の損を出すリスクを受け入れられないのであれば、そもそもポジションを取るべきではないんです。
ロジックを動かしてポジションを保有してから損切りラインを検討するのではなく、損切りラインを確認した上で、
これを先に考えないといけません。もし耐えられないのであれば、ロジックを稼働するのを見送るか、耐えられるところまで下落した価格帯で稼働する自動売買ロジックを作っておくのが良いでしょう。
自動売買の自作はこちらの記事をご参照ください。
損切りラインを確認して、健全な含み損を抱えよう!
いかがでしたでしょうか。価格は上昇と下落を繰り返すものです。時には含み損が出ることもあるでしょう。しかし恐れることはありません。あらかじめ損切りラインとロスカット価格を確認しておけば、含み損がいくら大きくなろうと怖くないし、必要以上に気にすることもありません。
最初にしっかりと考えた上で自動売買ロジックを稼働すれば、きっと損失をコントロールした上でリターンを狙っていけるでしょう。
最初は感覚を掴むために少額で始めましょう。実際に運用しながらトライオートETFの素晴らしさを実感してみてください!
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