どうも、いけすびです。
ブロックチェーンについて情報収集していると頻繁にProof of WorkだとかPoWという単語が出てきますよね。
今日はPoWについて整理してみます。
Proof of Work = 取引記録の信用獲得
Proof of Workとは端的に取引記録（トランザクションデータ）の信頼獲得作業と位置付けることができます。
ブロックチェーンでは、複数の取引をひとまとめにしたブロックという単位として管理しますが、
このブロックの生成は誰でもできてしまいます。
したがってそのままでは、ブロックチェーンの参加者は各ブロック（取引記録のかたまり）が
不正記録も改ざんもない正しいものだということがわからないということになります。
取引の記録にはブロックの生成が必要
そもそも取引の記録を行うためには、取引記録をひとまとめにしたブロックというものの生成が必要です。
ブロック内の構成要素としては複数の取引履歴と、前のブロックとのつながりを維持するための1つのハッシュ値です。
ブロックを生成するためにはハッシュ値が必要
取引記録自体はまとめることはできても、それだけでは前のブロックとのつながりを定義することができません。
ブロックチェーンとは分散台帳技術という言い方もできます。
ブロックチェーンを使った技術や仕組みが誕生したとき、原則ブロックチェーンは過去すべての取引履歴を保有しています。
過去すべての取引履歴とつながっている仕組みとして、登録しようとしているブロックと1つ前の登録済みのブロックチェーンがあります。
これらをつなぐのが1つ前の登録済みブロックチェーンから得られるハッシュ値です。
ただこのハッシュ値は誰かがどこからともなく授けてくれるものではなく、探り当てる必要があります。
この探り当てる作業のことをマイニングと呼びます。
ちなみにこのマイニング作業をするには膨大な計算が必要になり、必然的に電気とお金が大量に必要になります。
台帳への記録にはブロックの承認が必要
ブロックを生成し、ハッシュ値の探り当てができたら、最終段階としてブロックチェーンの参加者に
ブロック（取引履歴と探り当てたハッシュ値）を承認してもらいます。
この承認が得られると、晴れてブロックチェーンの台帳に記録させることになります。
このマイニングからハッシュ値を特定して他の参加者に取引を承認してもらうプロセスのことを
Proof of Work（作業証明）と言います。
まとめ
Proof of Workを経て最新のブロックとして登録された情報は、すでにProof of Workによって
情報の正しさは検証し承認も得ています。そのため、登録された情報はすでに正しいことが証明されていて
改ざんも不可能な正しい情報であることが既に証明されているのです。
つまりProof of Workは取引履歴の信用獲得をするプロセスということが言えるのです。
Proof of Workの仕組みがあることで、ブロックチェーン技術によって構築されたシステムは
非常に信頼性が高いものとなるのです。
ここでは改ざんについて深く触れませんでしたので、次回は対改ざん性について整理したいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます。
